ゲームの歴史本2冊目
今回はアメリカから見た任天堂の歴史、主にNOA(北米の任天堂)の歴史ですね
これを読んでいこうと思います
こっち側の事情は全くと言っていいほど知らないんでね
と思って読み始めたのはいいんですが、量が多すぎてびっくりw
前回の『ゲーム大国ニッポン神々の興亡』は中身も広く浅くで、ページ数も少な目だったので楽だったんですけどね
今回は翻訳本だから読みにくい部分も多々あるし、「1234万の売り上げ」を「一、二三四万の売り上げ」と表記して読点と混同して混乱しがちだったりします
普通に『,』なら混乱しないんですがね〜
そして何よりページ数が倍ぐらいあるのに、1ページに上下で原稿用紙2枚分の文章量
なにこれ、実質1000ページ分ぐらいあるんじゃないのw
2冊目にして大物を引いてしまった様です
このままじゃ最初の方は忘れてしまいそうなので、とりあえずとまとめることにします
流れとしては
・任天堂の3代目社長、山内溥がいかにして成功を収めたか
・NOAの荒川實がいかにして苦難を乗り越えアメリカで成長したか
・そこから派生してビデオゲームの父、ノーラン・ブッシュネルの話題
・さらにはNOAで働いていた頃のスティーブ・ジョブズの話
・アタリショックで壊滅的打撃を受けたマーケットでファミコンがどうやって売れていったか
前半はこんな感じですかね
ここまで読んでちょっと間が開いてしまいました
興味深かったのはジョブズの話ですかね
それほど詳しくは書いてないですが、読んでる時にちょうど亡くなってしまうという悲しい出来事が起きてしまったので印象深いです
というか、ジョブズってアップル⇒ピクサー⇒アップルとしか知らないので、アップル設立以前の話は単純に面白かったです
アタリで働いていたんですね〜
誇大広告でバイト集めて、そこにたまたまやってきたのがジョブズってのは、スクウェアが同じ事をして、同じくたまたまやってきた坂口博信が入ったってのを思い出します
他にはMCAユニバーサルとの訴訟問題
ドンキーコングが映画の『キングコング』の版権を侵害しているとのこと
気に食わないジャップの小さな会社が得た利益を掠め取ろうする、訴訟大好きなアメリカらしい出来事です

任天堂の歴史本かと思いきや、ノーラン・ブッシュネルやスティーブ・ジョブズが出てきたり、他にも様々な人物や会社へ飛んでいきます
読み応え十分とも言えますが、翻訳本の性でしょうか、とにかく読みにくいので理解しにくい部分も多くあります
新たな知識がどんどん増えていく点は前回の本よりもずっと価値があるかと思いますが、もうちょっとなんとかならなかったのかね?って気分
翻訳不足、構成力不足なのかもしれないですね
英語で読めるなら、絶対原書の方が楽しめるであろう本だと思います

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ゲーム・オーバー 任天堂帝国を築いた男たち
著:デヴィッド・シェフ